“観光に痛手”ワカサギ釣りでにぎわうはずが…全面立ち入り禁止に「悲しい限り」湖面にぬかるみ、氷が薄く割れる危険　北海道上士幌町糠平湖

例年、ワカサギ釣りなどで多くの人が訪れる北海道上士幌町の糠平湖が、２月１日から全面的に立ち入り禁止となります。
　それは、湖に起きた異変が原因でした。

　結氷する湖面に現れた、ぬかるみ。異変のサインです。

ひがし大雪自然ガイドセンター　河田充代表
「氷からのしみだし水がこんなふうになってて、シャーベット状」

　上士幌町は、明日２月１日から糠平湖を全面的に立ち入り禁止とします。
　背景にあるのは、去年の雨の量が少なかったことに加え、猛暑の影響で、水かさが増えずに冬を迎えたこと。
　マイナス20度以下の気温になる日が少ないため、氷も薄く、水位が低下した際、湖の底から発生するメタンガスが集まってできる「ガス穴」も多く出現、氷が割れる危険が高まっていたのです。

釣り客
「悲しい限りです。いつもだったら２月中も遊べるかなという感覚だった」
「ワカサギも好きな釣りなのでさみしい。もうちょっとやりたい」

　観光の目玉のワカサギ釣りは今月２日から始まったばかり、１月末で立ち入り禁止となるのは過去30年で最も早い異例の事態です。

ひがし大雪自然ガイドセンター　河田充代表
「２月は北海道は本来、冬本番なはず。それが、１月で終わってしまうのは、地元の観光にとっては痛手」

　２月に予定していた50人分のワカサギ釣りツアーがすべてキャンセルとなるなど、マチの経済に影響が出始めています。2024年01月31日(水) 18時55分 更新

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