いまピークを迎えている秋サケ漁ですが、先月の獲れ高は去年を大きく下回りました。いったい何が起きているのでしょうか # 。
脂が乗った秋サケ。北海道を代表する秋の味覚にいま、異変が起きています。
12日朝、函館市内の漁港では…。
坂詰怜記者)
「水揚げされた魚を見てみると、細くて背びれが特徴的な珍しい魚がかかっています」
定置網にかかっていたのは北海道よりも南の海に生息しているはずのシイラやフグ。秋サケは見当たりません。
坂詰怜記者)
「長い期間で見てもシイラが入ることは?」
漁師)
「今まではそんなにない」「夏場のけっこう水温高い時には獲れるんですけど、こんなには獲れない」
秋サケの不漁は新ひだか町でも。水揚げされていたのはブリばかり。8月の秋サケ漁解禁以降、ずっとこの状態が続いているといいます。
漁師)
「きょうはちょっとブリが見えてるけど秋サケがまるっきり」「3年前も獲れなかったがそれ以上獲れていない」
道が発表した秋サケの漁獲数です。先月末時点でおよそ772万匹と去年の同じ時期に比べ36.4%少なくなりました。太平洋側東部に限ると77.8%も減っています。
道総研さけ・ます内水面水産試験場卜部浩一研究主幹)
「サケは北海道沿岸に近寄ってくる水温が20℃を下回るという条件が必要になってくるので」「サケがやってくる時期の遅れにつながっていると考えている」。
気象庁によると、北海道周辺の9月の海水温は平年よりも3.8℃高い21.8℃と過去最高を記録。道南や日本海側では9月末時点でも20℃を超えているため、沿岸にサケが近づいてきていないと見られています。
廣瀬美羽記者)
「札幌市内のスーパーです。こちらの鮮魚コーナーではいま、主にオホーツクの海で獲れたサケが並んでいます」
こちらのスーパーでは例年道南のサケが並ぶということですが、ことしはオホーツク産の小型のものを仕入れています。
吉本水産 東城哲也店長)
「仕入れは値が少し上がってきているが、なるべく安く売るように頑張っている。今のところすぐにということはないが、今後少しずつ値上がりするかもしれない」
反対に、安くなっているのが生の筋子です。先月の取引価格は去年のほぼ半額。昨シーズン加工された「いくら」が今も出回っていて、加工業者が生の筋子を使っていないためです。
ただ、今後は年末年始などに向けて「いくら」の需要が高まり加工業者が生の筋子を必要とするため、スーパーの販売価格も上がるという見方もあります。
今後の秋サケ漁の見通しはー。
道総研さけ・ます内水面水産試験場 卜部浩一研究主幹)
「一気に水温が低下してサケが北海道周辺に近寄ってくるには非常にいい条件が整ってきたので今後は遅れていたサケも順次漁獲されていくものとみている」
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コメント
チーフ⁉️ 2:10
テレビに出てる!!
友達から教えてもらって、見たくなって来ました(笑)
頑張ってるなぁ東条😊😊😊良き
2022の漁獲量は2021の178%