不漁や円安の影響でサケやイクラの高値が続く中、北海道でサケの密漁が相次いでいます。
海保による緊迫の検挙。一部始終です。
寒さが強まる秋、体を温めてくれる石狩鍋。
赤く光るイクラに、焼いても美味しいサケ。
この北海道が誇る旬の味覚は不漁や円安の影響で高値が続いていますが、いま悪質な被害が相次いでいます。
海上保安官:「室蘭海上保安部だ。動くな。何していた?」
違反者:「サケを釣っていました」
海上保安官:「ダメでしょう」
違反者:「わかりました」
海上保安官:「誰ダメなことやってるの?」
違反者:「すいません」
暗闇で照らされる「砂まみれのサケ」。
この映像は白老町で10月8日夜、河口付近でサケ4匹を密漁した疑いで北広島市の40代の男が検挙される瞬間の映像です。
海上保安官:「4匹、川、引っ掛け?」
違反者:「そうです」
男は魚体に直接釣り針をかける違法な「引っ掛け釣り」をしていたことも認めました。
海上保安官:「これね、わかるでしょ。河川内、水産資源保護法でサケとか遡河魚類をとっちゃいけない。外も河口規制入っているから。引っ掛け釣りさ、同じようなの使っていたでしょ」
違反者:「はい」
海上保安官:「しゃくってたよね、見てたんだけど。引っ掛け釣りもさ、カギ使って引っ掛けるというでしょ。引っ掛け釣りは北海道漁業調整規則で禁止されている。俺らは見て全部わかっているから。捜査しないといけないから検挙します」
室蘭海保によりますと、水産資源保護法違反と北海道漁業調整規則違反などの疑いで、10月下旬までにこの男を含む13人が検挙されました。いずれも人目につきにくい夜間や早朝に、産卵で遡上してくるサケを狙って密漁していたとみられています。
室蘭海上保安部警備救難課 蠣崎孝司 課長:「サケの魚体そのものとメスの場合は卵も狙っている。深夜や早朝の時間帯が多く昼夜問わず取り締まりを継続している」
海保は「サケ釣りは禁止区域では行わず、釣りのルールを守って楽しんでほしい」と呼び掛けています。
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